はじめに
S2000で富士スピードウェイを走るたびに油温上昇の問題が立ちはだかる。私としては油温は130度までに抑えないと危険という認識だ。オイルの銘柄や粘度によってオイルの油膜自体は問題がないようだが、エンジンのオイルシールやゴム製のパッキンなどは油温140度の連続走行などで変形しオイル漏れを起こすことがあるらしい。そのため油温130度を超えたらクーリングを行うようにしている。その結果、連続アタックは2周が限界というのが現実になっている。そこで冷却系の見直しを検討する。
冷却系の見直し
現在の冷却系の仕様としては、純正ラジエター、Setrab13段エクストラワイドオイルクーラーをラジエター内側に設置というパッケージである。オイルクーラーの設置場所は不利だが、あまりにも温度上昇が早いと感じている。有名なショップであるASMやImpactでもオイルクーラーをラジエターの内側に取付けをしているようなので、そこまで環境が悪いとも思えない。そこで考えたのがラジエターの性能アップである。サーキット走行を行う車両だとラジエター交換がされているケースが多く、むしろ冷却対策にオイルクーラーだけ追加することはまれではないだろうか?
S2000のリタード制御が入らないフルパワーが出せる適正水温は70~90度。富士スピードウェイでの車載映像を見直したところ、アタック開始時水温79度で、1周終わるときに86度。上昇温度としては7度であり、水温は余裕があると考えていた。しかし、この水温7度上昇をもう少し抑えれば油温の上昇も抑えられるのではないか?と考えた。
S2000には水冷オイルクーラーがオイルフィルターの台座のところに付いてる。これにより水温と油温がお互いに引っ張りあっている。これの影響は意外と大きいらしく、水温上昇を嫌って純正の水冷オイルクーラーを撤去する人もいる。それなら、水温を下げれば油温上昇も落ち着くのではないか?
ラジエターの選定
ラジエターを交換することに決めたが、商品の選定を検討する。値段を考えなければDRLやspoonなんか良いと思うが、高性能なラジエターは基本高い。高性能な商品はコア厚36mm程度で風の抜けも考慮し考えられた商品になっている。価格を下げて調べるとトラストなど出てくるが、コア厚が50mmなどとLLCの量が増えて重く、分厚過ぎて風が抜けず意外と冷えないと言う情報もチラホラ。そこで定番を探したところ、東北ラジエターの純正コア増しが良いとのこと。純正は樹脂製タンクに挟まれて16mmのアルミ製コアが採用されている。これに対してコア増しというのは、コア部分を分厚いものを採用した商品で、東北ラジエターは26mmを採用している。これが欲しいと思ったが通販だと販売している店が見つからなかった。そして、ネットショップだとcooling doorと言うメーカーの26mmコア増しのラジエターが格安で売っていることに気がついた。この商品のレビューをみると悪い意見は見つからなかったので、コスパが良さそうなこの商品を採用する事にした。価格は通販の値引きなどで送料込みで約14000円ほどで、中古社外ラジエターより安い。
ラジエター交換作業
ラジエターを外すためにはエアクリーナーボックスを外す必要がある。ここは何度も外しているので手際良く作業が進んだ。
エンジンへの異物混入を防ぐためエアクリーナーは戻しておく。
そしてLLCをラジエター下部のドレンを緩めて排出する。ドレンは抜いてしまうとLLCをぶちまけてしまうので、チョロチョロと遅いが辛抱して待つ。純正ラジエターだと約4L程度排出される。本来はエンジンブロックにも排出用のドレンがあるが、LLCは定期的に交換するため見送った。
LLCが抜け切ったらラジエターホースを外す。ホースクランプはちょうど良い工具が無かったのでバイクリップで掴んでズラした。あとはラジエター上部のステーを外せばラジエターを摘出出来る。
走行距離5万km台なので、さほど傷んではいない。
純正ラジエターとコア増しラジエターを並べてみた。そこそこ分厚いことがわかる。重量を体重計で測ったとこ0.3kgの差であった。
逆の手順でラジエターを取付け。
外したエアクリーナーボックスなどを戻してLLCを入れていく。少しでも冷えて欲しいので、CL7で使ったあまりのMoCoolも入れ、満タンになるまでLLCを投入。
ホームセンターなどで手に入るLLCを使用。純正ラジエターの約4Lの排出に対して、約5L程度入った。つまりコア増し分のLLC増加は約1Lである。ラジエター本体と合計で1.3kgの増加となった。
エンジン始動してしばらくすると、水温計が100度近く上昇。しかしラジエターファンは回らない…
サーモスイッチの配線が切れたかと不安になり電動ファン強制スイッチを発動。しかし水温計の値は下がらない。
そこで、S2000はエアが抜け切らないと言う話しを思い出した。今回の作業ではエンジンのエア抜きバルブからのエア抜きを検討していたので、シリコンホースをエア抜きバルブに取り付けてバルブを開くと空気の混ざったLLCが流れ出してきた。
事前にS2000に使えるシリコンホースの内径を調べて6mmのものを購入していたが、ユルユルで手で押し付けないとLLCが漏れてしまった。これは内径4mmが良さそうでる。なんとか無事エア抜きが完了。
抜いたクーラントの廃棄
クーラントは下水に流すことは禁止である。昨年CL7のクーラントを捨てる際にも使った吸水ポリマーを使って燃えるごみとして処分する。
吸水ポリマーを投入してもなかなかゼリー状にならない。継ぎ足し継ぎ足しして、しばらく置いていたら固まってた。10分程度置いて様子を見るのが良いようだ。
必要な純正部品
計画的通りに進めることができたが、やはり忘れ物があった。
ラジエター上部の樹脂タンクに導風のためのスポンジが純正部品にある。ラジエターを交換する際は再使用できないため、あらかじめ買っておく必要がある。
部品番号: 19013-PCX-003
ラジエター交換後でも後から取り付けられるため、後日購入して取り付ける事にする。
月末にモノタロウのクーポンが来たので注文。1198円で購入。
両面テープが付いているので、貼り付け位置にあてがった状態で剥離紙を剥がして取り付けた。
これで油温問題が解決することを期待して、12月に富士スピードウェイを走行する予定。後日レビューを追記する。






















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